
現場での作業状況を共有する際、「写真はたくさんあるのに文章を書く時間がない」「結局、写真だけを送って終わってしまう」という悩みは、工務店やリフォーム会社でよく聞かれます。
そこで役立つのが、ChatGPTをはじめとした「写真×AI」による作業報告の自動生成です。現場で撮影した写真と簡単なメモをセットでAIに渡すだけで、読みやすい作業報告文や日報を短時間で作ることができます。
目次
写真だけの報告が抱える課題
スマホの普及で、現場写真を送ること自体は簡単になりました。しかし、写真だけの報告には次のような課題があります。
- どの写真がどの作業なのか分かりづらい
- 作業範囲・進捗・注意点が言葉で残っていない
- 後から見返したときに、写真の意図を思い出せない
- 元請けやお客様にそのまま転送しづらい
- 日報・週報の作成に二度手間がかかる
つまり、「写真の量は増えたけれど、報告の質は上がっていない」状態になりがちなのが現状です。
写真×AIで作業報告を自動化するメリット
写真に簡単なメモを添えてAIに渡すことで、次のようなメリットが生まれます。
- 写真ごとに「どの範囲を」「どう施工したのか」を文章で整理できる
- 現場監督・元請け・お客様など、読み手に合わせた文章に整形できる
- 写真+文章のセットで残るので、後から見返しても状況が分かりやすい
- 日報・完了報告書・お客様向けメールなどに転用しやすい
とくに、「写真は得意だけど文章は苦手」という職人さんが多い現場では、AIを文章担当として活用するイメージがしっくりきます。
AIが活躍する写真報告の3つのシーン
1. 作業前・作業後のビフォーアフター報告
既存状態と施工後の写真をペアで撮影し、AIに「どのように変わったか」を説明させることで、ビフォーアフターが伝わる報告文を自動生成できます。
2. 隠蔽部の記録・報告
配管・下地・筋交いなど、仕上がると見えなくなる部分を写真で残し、その説明文をAIに書いてもらえば、将来のトラブル時にも説明しやすくなります。
3. 追加工事や手直し内容の説明
追加対応前後の写真と状況メモをAIに渡すことで、「なぜ追加工事が必要だったのか」「どのように手直ししたのか」が分かる説明文を素早く作成できます。
すぐ使える!写真×AIの作業報告テンプレ
ここでは、実際にAIに生成させたい文章イメージを、テンプレとして紹介します。
【例1:ビフォーアフター報告】
既存のキッチン壁面は、油汚れとクロスの剥がれが目立つ状態でした。今回の工事では、下地の補修を行ったうえでキッチンパネルを新設し、清掃性と耐久性を高めています。
【例2:隠蔽部の記録説明】
洗面室の壁内に給水・給湯配管を新規で配管しました。将来の点検を考慮し、点検口付近に継手を集約しています。断熱材の欠損部についても補修を行い、結露リスクを軽減しています。
【例3:追加工事の説明】
床材を撤去した際、既存の根太に腐食が見られました。このまま仕上げ材を施工すると強度不足の原因となるため、劣化している根太を新規材に交換し、床下地を補強しています。
これらの文章は、あくまで「AIにこういう文章を書かせたい」という完成形のイメージです。実運用では、写真ごとに一言メモを残し、AIに整えてもらう形になります。
写真から作業報告を作る具体的なフロー
実際に、写真×AIで作業報告を自動生成するフローの例を紹介します。
- 現場で「作業前」「作業中」「作業後」の写真をスマホで撮影する
- 写真ごとに「場所」「作業内容」「ポイント」をメモしておく(LINEやメモアプリでOK)
- 事務所や自宅で、写真とメモをまとめてChatGPTに入力する
- 「工務店の作業報告として、お客様にも分かりやすい文章に整えてください」と指示する
- 生成された文章を必要に応じて微調整し、日報・完了報告・メールなどに転用する
慣れてきたら、あらかじめ「ビフォーアフター用」「隠蔽部記録用」などのテンプレプロンプトを用意しておくと、さらに効率が上がります。
まとめ
写真による現場報告はすでに多くの工務店で行われていますが、「写真に説明文が追いついていない」ことが大きな課題になっています。ChatGPTなどのAIを活用すれば、写真+短いメモから、読みやすい作業報告文を自動生成できるため、現場の文章作成負担を大幅に軽減できます。
まずは、1現場につき数枚の写真と簡単なメモをAIに渡し、「お客様にも伝わる作業報告文」に整えてもらうところから始めてみてください。
次の記事では、LINEで送った現場メモをAIで日報に変換し、職人さんの報告をムダなく活かす方法について解説します。